株式会社 Fanplus (Fanplus)さまに Authlete をご採用いただいたことをお知らせします。株式会社エムアップホールディングスの子会社である同社は、音楽アーティストのファンクラブ・ファンサイトの企画、開発、運営やアーティストグッズオンライン販売システムの開発、運営を手がけています。
「No.1 ファンダム企業」を目指す Fanplus は、ファンサイト内でのコンテンツ提供に加えて、IT 技術を駆使した付加価値サービスを伴走することで、ファンエンゲージメントの強化とファン体験の向上を推進しています。
同社はこの一環として、グローバル展開する韓国発のファンコミュニケーションアプリ「Dear U bubble(通称「bubble」)」の日本版「bubble for JAPAN」を6月4日に立ち上げました。日本版アプリには、「Mrs. GREEN APPLE」や「SKE48」 などのアーティストが参加しています。
アーティストとのプライベートメッセージ感覚を楽しめる「bubble」は、チャットボットではなく、実際にアーティスト本人が送信する日常のカジュアルなメッセージが受け取れ、ファンからも返信できることが大きな特長です。一般的なチャットアプリのような親しみやすい UI で、ファンがアーティストと友達のように繋がっている体験ができるため、サービスへの没入感や親密度が高まります。
Fanplus は「bubble for JAPAN」の展開にあたり、同社が提供するファンクラブや EC サイトなどの複数のサービスの共通 ID である「Plus member ID」に OpenID Connect (OIDC) 機能を実装すべく、Authlete を採用しました。同社取締役 CTO の齋藤磨悟氏は、次のように述べています。
「bubble for JAPAN」システムへのログインに弊社の「Plus member ID」を利用できるようにするには、同 ID 基盤に OIDC アイデンティティプロバイダー機能を追加しなくてはなりませんでした。しかし、OIDC にかかる署名処理やトークン管理などをゼロから開発することは、数ヶ月でのリリースが求められていた状況では、容易ではありませんでした。
そのような背景から、OIDC ソリューションの導入を検討し、結果的に選定したのが Authlete です。Authlete は OIDC/OAuth のプロトコル処理とトークン管理に特化したコンポーネント型のサービスであり、API を呼び出すだけで組み込めます。これにより、「Plus member ID」が備えていた会員情報やログイン画面などをそのまま活用しながら、OIDC 機能を新たに付加することができました。また、Laravel を用いた開発においても、ドキュメントが充実していたため、スムーズに進めることができました。
今後は「Plus member ID」の OIDC 機能をさらに活用し、ひとつの ID でさまざまなサービスが利用できる環境をファンのみなさまにお届けしていきます。
各社さまのユースケースについては、当社ウェブサイトのお客さま事例をご覧ください。